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「幻の・・・」・・・(10月31日 筑波スーパーカップRD3)

雨で惨敗に終わったSUGOに続き、気を取り直して初優勝への再挑戦=筑波のエリア選手権です。

これは初優勝と同時に、59秒台への今年最後の挑戦になります。

レースウィーク前週の土曜日、3ヶ月ぶりの筑波を走ってみると、どうも今ひとつ調子が上がりません。

タイム的には1分1秒2という、決して褒められはしないが、まあまあ最低限のタイムは出ているのですが、感覚的には1分2秒切るのに結構一生懸命にならないとダメな感じ。

普通の調子であれば、極端な話、どんなに頑張らなくても1分2秒台までタイムを落とすのは別の意味で難しい・・・っていうくらい、淡々と1秒台は出せている・・・っていうか出て当たり前なのですが・・・。

なんとなくいやーな感じを引きづったまま、しかしその”いやーな感じ”を払拭するためにレースウィークの水曜日に再度筑波入り。

やはり調子が上がってきません。

練習の2本目が終わった段階で先週土曜日の感じと全く一緒で、突発的に1分1秒台の前半は出てはいるのですが、2秒切るのが結構大変。

そして気合満々で挑んだ練習3本目ですが・・・これがなんとまあ、攻めても攻めても2秒が切れない!

「これでどうだ!」 ←そこそこにペースアップ

1分2秒2

「なにー!それじゃ、これならどうだ!!」 ←さらにペースアップ

1分2秒3

「うっそー!だったらこれなら文句ねーだろう!」 ←渾身のペースアップ

1分2秒2

「あれーっ???」

ってな感じで、攻めても攻めてもタイムが上がってこないのです。

結局最後まで2秒が切れないという今シーズンというかここ数年で最悪の練習結果となってしまいました。

意気消沈して帰宅。

正直もうダメかと思いました。

シーズン終盤、ここにきて絶不調です。

次の練習が金曜日。

この日の晩から金曜の朝までの時間が経つのが長いこと長いこと・・・。

そしてその金曜日の練習です。

水曜の不調を引きずって、この日は朝からテンションが上がってきません。

「またダメだったらどうしよう・・・」

一応今回は最後の頼みの綱=新品タイヤを投入しての練習です。

もしこれでダメだったら週末のレースを出場辞退しようか・・・と思うくらい精神的に追い詰められています。

そんな感じで練習1本目。

走り出すと新品タイヤの影響か、さほど無理なく1秒台には突入。

普段の調子がちょっと戻ってきた感じがあります。

それよりもなによりも、この日は今年一番か?とも思えるくらいの快晴です。

「最近、こんな気持ちいい天気でバイクに乗ること無かったなあ・・・」

「もしかしたらこんな絶好のコンディションで思いっきり筑波サーキットを走るのは、レース人生で今日が最後かもしれないなあ・・・」


そんなことを考えてながら走っていると、さっきまでの追い詰められていた精神状態がバカバカしく思えてきます。

「これは思いっきり楽しまねーと!」

そう思い始めたら不思議なもので、「バイクに乗って、サーキットを思いっきり走る」ってことが嬉しくて嬉しくてたまらない・・・っていう、最近忘れかけていた一番大切な気持ちが蘇ってくるではありませんか。

気が付いたらタイムは1分0秒台後半を連発しています。

すっかり気を取り直した2本目の練習でも1分0秒7周辺を連発、今期ベストを更新するまで調子を取り戻したのでした。

59秒突入まであと0.7秒。

本番での悲願達成に期待が持てます。

ところが・・・なんてことでしょう。

またしても、本番日曜の天気予報は台風直撃の雨予報。

やはりレースの神様は、前回の雨のSUGOの走りには合格点をくれていないようです。

「はいはい、わかりましたよ!もっともっと雨でもちゃんと走れるようにならなきゃだめなんですよね・・・」

実際のところ、雨のSUGOでまあまあ人並みくらいに走れるようになっていたので、このまま一気にレインマスターに近づきたい・・・という気持ちも無くは無いので、それはそれで覚悟はできています。

結局本番日曜日は朝から完全に雨。

前日に行われたノービスのレースが、同じような雨で、優勝者のタイムが1分7秒台。

なので、とりあえずこの7秒台というのを目安に予選に出走します。

周回を重ねるごとに順調にタイムは縮まり、残り2周のところで1分8秒台に突入。

ラスト1周で、目標の7秒台突入か?と思われたのですが、ここで足踏みしてしまい結局予選タイムは1分8秒335、予選10番手となりました。

またしても、決して褒められるほどのタイムではありませんが、それこそまさに人並みのタイム。

SUGO・筑波と立て続けのレインコンディションにより、「雨は苦手ライダー」から「雨でも人並みライダー」へのステップアップは果たせたようです。

その「雨人並みライダー」としてレースの神様も認めてくれたから?なのかどうなのかはわかりませんが、決勝レースのはじまる少し前に雨は止み、決勝はほぼドライコンディションに・・・。

レースの神様は59秒への今年最後のチャンスを与えてくれたのでした。

決勝レース・・・予選グリッドは3列目。

今回のレースはざっと見て

59秒台は確実に出してくるであろうバリバリの全日本ライダーが1名。
0秒台は確実に出してくるであろうライダーが自分以外に6名。

スタートでうまく飛び出せて、この全日本ライダーが引っ張るであろう集団につければ59秒台の可能性は十分ありますが、スタートで失敗しようものならこの自分と同レベルの0秒ライダーたちに追いつくのも大変、さらにその前に出るのは至難の技といったところ。

これまで以上にスタートが重要なレースになります。

しかしその肝心のスタート、結局毎レース同様大失敗。

最後尾で1コーナーに進入することになります。

ただスタートに失敗したショックに追い討ちを掛けるように、リアタイヤにいまだかつてないような違和感を覚えます。

スタート直後の大渋滞の最後尾で、それほどバイクを寝かしていないのに、毎コーナーの寝かし込みでタイヤが”ずるーっ”と滑るのです。

「あーっ、これ明らかにおかしい!タイヤの空気圧を計り間違えたか?どうしよう?」

あまりの違和感に1周目の最終コーナーの手前でピットイン・リタイヤしようかと迷います。

空気圧を計り間違えているとしたら大変です。

そんな状態で本気で攻めたら大惨事になるかもしれません。

「うーん・・・。とりあえずもう1周だけ様子みてみよう・・・」


最後尾をキープしたままペースを上げずに、もう一度リアタイヤの感触を確認します。

”ずるーっ”・・・・”ずるーっ”

「うわっ、やっぱり滑る。やっぱりダメだ。リタイヤしよう・・・」

しかしピットロードに入ったらもう終わりです。

「うーん・・・、やっぱりもう1周だけ・・・」


そんなやり取りを3〜4周ほど続けたでしょうか?そうこうしているうちにリアタイヤの違和感が薄らいできました。

「おっ?いけるか?・・・ただ単にタイヤが暖まってなかっただけなのか・・・?」

そうと決まればアクセル全開、追い上げモードにスイッチオンです。

とりあえず数周で数台やっつけたところで、その先の集団までバックストレート約半分強。

そこから1分0秒台のラップでじわじわとその集団に接近し、残り6-7周くらいでその集団から脱落してきたライダーの真後ろに付けます。

そのライダーに引っ掛かり、1分1秒台のペースに2-3周付き合わされるものの、最終コーナー相手がミスったところを逃さず前に出て、さらに前を目指して追撃再開・・・と思いきや、その抜いたばかりのライダーがその直後の1コーナーのイン側から刺し返しにきます。

「うわっ、ちょっと待って!!」

半ば強引にイン側を絞めてそのライダーをブロック。

その1コーナーのやり取りの後は、そのライダーを振り切るために渾身の1ラップです。

この周がこのレースの僕のベストラップとなり1分0秒610

その渾身の1ラップの後、急に体力の消耗を覚えて思うようにバイクをコントロールできなくなりながらも1分0秒6周辺で連続ラップ。

それでもそれ以上は順位を上げる事ができずに、あえなくチェッカーとなりました。

スタートの失敗と、その後タイヤに異常を感じてペースアップできなかった数周が結果的に致命傷となり、優勝はおろか、表彰台すら遥か彼方の9位フィニッシュです。

がっくりとうなだれながらパドックに戻ると、今回のレースを手伝ってくれた小野君・二瓶君そして嫁さんがちょっと明るい顔してやってきます。

小野君:「島村さん、車載のラップタイマーで何秒出てた?」
しまむら:「うーん、結局いつもどうりで”0秒6”あたりを連発・・・みたいな感じだったけど・・・」
小野君:「こっちの手元計測で”0秒2”っていうのあるんだけど・・・」
しまむら:「まじっ!」

あわててラップタイマーのメモリーを確認しますが、

しまむら:「いやあ、やっぱり0秒6しか出てねーなあ・・・」

1分0秒61分0秒2・・・

その差たったの0.4秒ですが、今の私にとっては天と地ほどの差があります。

まあレースをやっている人間にとっては、公式記録が絶対であって、計測誤差のある手元計測のタイムでもって話をするのはあまり意味ないのですが、今回は小野君の手元計測ポイントは公式記録(コントロールラインでの計測)と異なり1コーナー立ち上がりでの計測であったので、とりあえず「計測誤差ではないかもしれない・・・・」くらいの参考タイム=名づけて「幻の0秒2」としてありがたく頂戴することにしました。

(もしこの手元計測ポイントが公式記録と同じくコントロールライン付近であったとしたら計測誤差以外の何物でもないわけでして・・・)

この「幻の・・・」のおかげで精神的にはちょっとだけ、いやかなり救われることになった今回のレースでした。

・・・NEXT・・・

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